#20 あふれる感謝の思いと生まれて初めての嬉し涙(わんぱく相撲江東区大会に参加して)(よしこ)
5/7にわんぱく相撲江東区大会に娘が参加しました。
大会前の最後の修練後に館長先生からかけられた言葉は、「中に入ってガッツリつかまれ。」でした。
娘はその言葉の通り、全取組でしっかりと相手の中に入り、ガッツリと押していきました。
決勝では比較的力が強い相手と取り組み、相手の中に入った後も、大いに振り回されました。それでも、相手の体に回した腕をほどくことはありませんでした。
私にとって想定外だったのは、優勝を決めた後、娘が大号泣したことです。
それは、生まれて初めての嬉し涙でした。
親だけが抱いていた勝利への強い思いだと考えていましたが、娘から出たのは、「初めて優勝できて嬉しかった」という言葉でした。
今までも心拳道の大会で優勝したことがありますが、娘にとって、この大会が私と同様に大きな意味を持っていたのだと痛感した瞬間でした。
また、心拳道の子どもたち皆の取組は非常に素晴らしく、大いに心揺さぶられ、その瞬間を皆で分かち合えた喜びは言い尽くせません。
そして、私にとって最も想定外だったのは、優勝して嬉しかった気持ちよりも、これまで多くの方に育ててもらった感謝の気持ちの方が強く湧き出てきた点です。
今の娘や私がいるのは、心拳道の皆に支えてもらったからだと強く感じました。
そして、大会を終えた後、館長先生からはコロナは関係なかったという言葉をいただきました。
本当にその通りで、私自身の心が参加しえるほどに整っていなかったのだと思います。
もし、コロナがなく、勝てていたとしても、今回感じたような感謝の気持ちは湧かず、ただ調子にのり、娘や私がいかに支えられているか気づかなかったに違いありません。
勝利におごることなく、感謝の気持ちを忘れずに、また娘と一緒に日々の修練を積み重ねていこうと心に誓いました。